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新燃岳(しんもえだけ)噴火の霧島と武蔵国分寺(2011.2.1) [コラム]

しばらく更新が止まっておりました。歴史ルポ「塔を巡る方位から武蔵国分寺の不思議を探る」の連載も止まったままになっております。

きょうのレポートは、霧島連山と武蔵国分寺の不思議な位置関係について。

宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火活動が活発化し、火口内の溶岩ドームが崩壊して火砕流が起きる恐れが高まったとして、立ち入り禁止区域が宮崎県側で火口に最も近い高原町(たかはるちょう)に避難勧告が出たとのこと。
火口内の溶岩ドームが直径約500メートルに膨張、中心部の高さが約100メートルに達し、火口縁と同程度になっているのが確認されたそうです。

高原町(たかはるちょう)では、空振のドンドンドンという音や地鳴りがひっきりなしに続き、火山灰が降っているとのこと。私も阪神淡路大震災直後、地の底から鳴り響く地鳴りを経験しているので、どんなに怖いかよくわかります。
農作物も火山灰をかぶり、畜産農家は牛を置いて避難できないと、家に残っている方もいらっしゃるそうです。一部、牛の避難も始まっているように聞きますが、一刻も早く、人間と家畜の避難が完了し、避難生活ではあっても、安全に寝て食べて健康が保てる環境が確保されるよう、祈るような気持ちです。
噴火災害は終焉がいつになるかが見えない災害です。自治体だけでなく、国の支援が不可欠です。

さて、霧島連山といえば、一番南の高千穂峰は、いわゆる天孫降臨の地とされる霊峰。天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫の迩迩芸命(ニニギノミコト)が降臨に際して、山頂に逆さに突きたてたという鉾「天の逆鉾(あまのさかほこ)」を、幕末の坂本龍馬が引き抜いたというエピソードが、昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で話題になりました。

霧島は、ここ武蔵からは遥かに遠い地ですが、不思議なご縁があります。
天平時代の寺院・武蔵国分寺の七重の塔と、僧寺寺院地区画の南西の角を結ぶラインは、冬至の日没の方角とピッタリ一致しますが、そのラインを西へずっと伸ばして行くと、富士山頂を通り、伊勢神宮を通過し、高千穂峰・霧島神宮付近に到達するのです。
ニニギが降り立ったという高千穂峰、天照大神がまつられている伊勢神宮、そして富士山頂は冬至の日没(=夏至の日の出)ラインで結ばれ、その東の延長線上に武蔵国の国分寺がある、というわけ。
天孫族の東征の物語と奇妙に一致しているのが興味深いです。

天孫降臨があったとされる霧島の地から見ると、伊勢は日出国(ひいずるくに)。伊勢から見ると、まさに富士山・武蔵国などの東国が日出国(ひいずるくに)なのです。

より大きな地図で 冬至・夏至方位線ネットワ-ク を表示

同じ「太陽の道」上の武蔵国分寺から、霧島の地へ、心からお見舞い申し上げます。

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