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16.僧寺金堂が、尼寺を含めた全体の中央に位置する [武蔵国分寺の不思議を探る(テキスト版)]

Ⅲ.計画変更後(現存遺構)の区割りと配置

16.僧寺金堂が、尼寺を含めた全体の中央に位置する
16.jpg

僧寺金堂から北辺の溝までの距離 ≑ 僧寺金堂から南辺の溝までの距離
僧寺金堂から寺院地南東の角「C」までの距離 ≑ 僧寺金堂から尼寺伽藍地南西の角「M」までの距離

伽藍配置の特徴
①塔と「I」の真ん中を中軸線が通り、その結果、中門と塔の距離は200m以上開いた。中門と塔は東西軸上で横並びとなっている。中軸線の角度は東辺と平行、つまり古寺院区画に仮想される中枢部中軸線が西に平行移動されたものと思われる。

②僧坊を東西に配置。他国の国分寺では、僧坊を講堂の背後に置くケ-スが圧倒的に多いが、武蔵国分寺の場合、崖線の際から現在の元町通りまでは浸水の可能性があり中枢部をこれ以上、縦長に出来ない。この中に金堂、講堂、僧坊までも縦に並べれば建物間が近くなり、広大な伽藍地にはそぐわないため、僧坊を東西に置いたと思われる。

③浸水を避けられる元町通り以南、中門の場所までを中枢部域と定め、中門と金堂と講堂が等間隔となるように配置された。縦軸に僧坊を入れないため、建物間の距離がかなりゆったりとしている。

④金堂から北辺溝までの距離と南辺溝までの距離とがほぼ等しい。また、僧寺金堂から南東角「C」までの距離と尼寺伽藍地南西角「M」までの距離とがほぼ等しく、僧寺金堂が全体の中央に位置している。これは、僧寺中枢部中軸線が「I―塔」間の1/2地点に交差するよう配置されているため。(「I―塔」間の1/2の場所は、「I―C」間においては西からおよそ1/3にあたり、東山道の西に尼寺を置いた全体においては中央となる。)

⑤「大衆院」「政所院」が塔の北側に、「修理院」が寺院地南西の一角に、「薗院・花苑院」が塔の南側にあったと推定されている。(いずれも未調査)




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