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12.「原型」を左に傾ける [武蔵国分寺の不思議を探る(テキスト版)]

Ⅱ.草創期の区割りと配置

12.「原型」を左に傾ける
12.jpg

121度線上に乗っている「黄色い枠の南東の角」を支点として左に傾けて行き、南辺の延長線が「J」に到達するところで回転を止めたものが「黄緑色の枠」だ。

古寺院区画の角と辺が決定された筋道
「黄色い枠」の北辺を中軸線との交点で折り曲げた場所はピンクカメムシの頭の位置に来た。「古寺院地区画」北辺の折れ曲がりは、「原型における北辺と中軸線の交点」が移されたものだったことがこれでわかった。

次に、「黄緑色の枠」の折れ曲がりから西側は角地「I」に向かわなければならないので、そのように線を引きなおす。西辺はピンクとほぼ重なっているが、ピンクよりやや傾きが大きくなっている。

東辺はと言うと、リオン湧水が「黄緑色の枠」の外に飛び出してしまった。そこで、「黄緑色の枠」の南東角を、直角を保ったまま121度線上を外へ向かって滑らせる。東辺がリオン湧水を内側に取り込み、南辺の延長線が「J」に到達するところまでエリアを拡大する。

この時、121度線上にある「南東の角」を「C」の位置にずらすという操作がなされている。つまり「301度-121度線」を塔を中心に1度ほど時計回りに回転させ「I-2」の位置まで移動させてやれば、「121度線」上に乗っている「古寺院地区画南東の角」は「C」の位置に移される。二つの「I」を利用したわけだ。地上面では数mの移動だが、南東角を「C」に移した結果、東辺の傾きが少し小さくなる。こうして「B」「C」が決定される。設計者が東辺の傾きを小さくしたかったのは、東辺の傾きが中枢部中軸線の傾きを決定するからだろう。その東辺と平行になるように西辺の傾きを修正する。こうして「A」「D」が決定される。

「古寺院地区画」の辺や角は任意に決められたわけではなく、塔と湧水の位置関係を中心に置いた「原型」を遷したものだ。いわば「写し」と言っていいだろう。



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