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01.塔を巡る方位から武蔵国分寺の不思議を探る [武蔵国分寺の不思議を探る(テキスト版)]

Ⅰ.七重の塔を巡る方位線上に区割りと配置を読む

01.塔を巡る方位から武蔵国分寺の不思議を探る
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広大すぎる寺域や離れすぎの塔など謎に満ちた武蔵国分寺。尼寺を含めた全体の中央に僧寺金堂があることから、金堂を中心に区割りが作られたのではないかと言われているが、その金堂の位置はどうやって決められたのか。ここでは七重の塔を中心とする方位から、寺院地区画と建物配置の設計原理を探ってみたい。

武蔵国分寺の不思議
①七重の塔と中枢部が異様に離れている。
②僧寺寺院地が並外れて広大、しかも五角形。
③主要施設の中軸線の向きがバラバラ。
・僧寺中枢部中軸線:おおよそ西偏7度。
・七重の塔:現存礎石の並びから判断すると、真北もしくは東偏1度を背にしている。
・東山道武蔵路:おおよそ東偏2度。
・尼寺中枢部中心軸:およそ西偏2度
④僧寺北辺の溝の折れ曲がりは何のためか。
⑤尼寺伽藍地は歪な四角形。伽藍地の東辺が東山道に沿わずに、北上するほど道路と離れて行くという奇妙な角度を持っている。
⑥尼寺は崖線の際にあまりにも近く、大湧出の際、北西の湧水群からの直撃を免れられない地形だ。寺院造営に適した場所とは思えない。
⑦「もうひとつの七重塔」まで出てきてしまった。

寺院地の形と地形の関係を眺めてみよう
寺院地は、崖線の裾野に湧き出る湧水の崖上まで取り込んでいる。加えて、現在の元町用水から元町通りに向かって地形が中華鍋の底から縁に向かうようになっていることから、湧水の南側150mほどは湧水による浸食を受けており、本格的な建築物が建てられない湿地だったと考えられる。こうしたエリアを取り込んでいることが異様に広い寺院地が形成された一つの理由だったと思われるが、それにしても、寺院地内の施設の位置や、奇妙な形をした寺院地の角は何を元にして決定されたのだろうか。まずは寺院地の形と地形の関係がどうなっているかトクと眺めてみよう。




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